よくあるご質問

虫歯について

A
人に性格の差があるようにお口の中のむし歯になるリスクにも性格があります。
そのリスクの性格を見極めなくては、むし歯の原因は特定できません。
どんな食生活で、どんな細菌がお口にいるのか、精度の悪い修復物が多数はいっている場合にも虫歯の傾向が高まります。
いずれにしても、虫歯は食習慣や、ブラッシングといった後天的な原因が強いようです。
A
遺伝というのはまったく聞かない話ではないと思いますが、基本的に同じ生活環境で生活されている以上、同じ細菌感染と同じ生活習慣(たとえば歯磨きのサイクル、やり方など)をされています。
どちらかというなら、親子間の細菌感染と生活の悪習慣の方が疑わしいケースが多いです。
A
妊娠中の歯科治療についてですが、痛みがひどくやむを得ない場合は5~7ヶ月目の安定期に治療を行います。
ただし、基本的に抗生物質、鎮痛薬などの薬剤は臍帯(へその緒)からお腹の赤ちゃんに影響を及ぼし 奇形や先天性異常の原因になることがありますので、なるべく使用は控えますし、もちろんレントゲン撮影も鉛エプロンで防護して必要最小限にとどめます。
妊娠初期では受精卵が着床するまでの2~3ヶ月は歯科治療によるストレスや麻酔などにより流産の危険性がありますので治療は応急処置にとどめます。
特にレントゲン撮影は妊娠初期の胚細胞分裂の時期には奇形の原因として考えられますので避けます。
出産後も、授乳期間は薬剤が母乳から赤ちゃんに影響しますので抗生剤などのお薬は使えません。
歯科治療は妊娠前に検査してもらい事前に治療しておきましょう。
次のお子さんをもうける前にしっかり歯の治療をしておきましょうね。
A
虫歯」という代物には、慢性のものと急性のもの、2種類の虫歯が実はあります。
前者は進行がとても緩慢なので、10年20年と時間をかけて進んでいったり、進行が止まったりします。
後者は数年(人によっては数ヶ月)で歯の神経に至るものなのです。
そして歯医者はたった数秒で歯を削って無くしてしまうことが出来ます。
また検診の歯科医と、かかりつけ歯科医の立場の違いというのもあります。
検診医→慢性であれ、急性であれ虫歯を見逃すとバチが当たります。
かかりつけ医→上にある様なことを考えながら削るか、削るまいかを迷うわけですね。
A
本当に生え代わる直前なら治療をしないこともあるかもしれません。
通常一番最初に生えてくる歯は6歳臼歯といって、乳歯の一番奥の歯のさらに奥から生えてくるか、前歯が生え代わります。
生えてくる奥の歯の手前側の乳歯が虫歯になると、6歳臼歯は手前の虫歯になったスペースに倒れてきます。
その左右の6歳臼歯の手前の乳歯たちが生え代わるわけですから、6歳臼歯が倒れてしまうと前方に生え代わるべき乳歯より大きい永久歯はそのスペースには収まらず、外や内側に飛び出て生えてきてしまうことになります。
だから乳歯もちゃんと虫歯の治療をした方がよいですよ。
A
虫歯と歯周病は「感染症」です。人から人に移るのです。
大人でもそれは移ります。
知人の先生から聞いた笑い話ですが、患者さん(女性)の歯周治療を行っているのですが、なかなか奏効しない。そこでお口の中の細菌検査をしてみると、有害な歯周病原菌が見つかったそうです。
既婚者の為、その先生はおそらく旦那さんと一緒に治療をしないと治癒は難しいだろうと判断し、旦那様の歯周治療を行うこととなりました。 そのご夫婦の歯周病は治療によりよくなり、定期検診に入りました。
しかし経過観察中にまた奥様の歯周病が悪化してしまいます。
なぜかは分かりませんが奥様の細菌検査の結果、以前とは違う種類の細菌が検出されなぜかは分かりませんが(笑)、旦那さんにも同じ菌が検出されたそうです。そんな風に感染するものなんですね。
A
虫歯になりやすい、なりにくいという体質はあります。
カリエスリスクといいます。
磨かないのに虫歯にならないという方もいらっしゃいます。
虫歯になる危険度の内訳には色々ありますが、虫歯菌の量や種類唾液の分泌量や酸を打ち消す能力歯の結晶の善し悪し、このくらいはあります。
このうち唾液と歯の質は先天的なもの、それ以外は後天的なものです。
そして後天的なもの、特に細菌の種類は結構簡単に変わってしまったりします。
たまたま飲んだ抗生剤だとか、彼女さんが代わっただとか(笑)、興味本位で抗菌うがい薬を使ってしまったとか。
先天的なものも永久ではありません。
唾液は年齢によって分泌量がへっていきいます。
また虫歯のリスクが低いからといって歯周病のリスクが低いとは限りません。
つまりその「安全」は永遠ではないのです。
そのため、虫歯になりにくいといっても備えは必要です。
A
アマルガムのことですねアマルガムは確かに水銀の合金で比較的安定で水にも溶けにくいと言われていますが、昨今は水銀であること金属アレルギーということもあってレジン(新しい樹脂)に置き換えられることが多いようです。
どっちが体に良いかは不明ですが、アレルギー体質が無い場合は、無難に経過している場合もあります。
腐食がひどい場合はやり替えた方がよいでしょう。
A
ちゃんと磨いていても虫歯になる場合があります。
歯と金属歯と樹脂の境目に噛む接触点がある場合です。
合わせ目に上下の接触があると、その点のどちらか(エナメル質か金属もしくは象牙質かのどちらか)が欠けてしまいます。欠けてくぼんだ所に磨けない領域ができて虫歯になってしまうのです。
そうならない様にしないと、同じ結果となります。
具体的には接触している所を十分に残して詰め物を詰められるか、もしくは完全に覆うかのどちらかです。
いずれにしても、修復する時の詰め物のデザインがとても大事ということですね。

歯周病について

A
おそらく知らない先生はいないくらい有名な話な話です。
たばこと糖尿病と歯ぎしりは歯周病を増悪させる因子のトップ3に入ります。
A
歯周病もしくは知覚過敏の可能性があります。
まずは歯科医院で必要な検査をして、本当に虫歯がないか診断します。
虫歯がなければ歯周病もしくは知覚過敏の可能性が高くなります。

口臭について

A
口臭の原因には様々なものがあります。
・虫歯、歯周病、唾液の分泌が減少する
・単純に清掃不良
・消化器系の問題
様々です。大学病院には「口臭外来」という科がある所もあるので、心配であれば受診してみても良いかもしれませんね。
A
口臭の原因は細菌です。
歯の表面についているプラークと同じように舌の表面にも舌苔というものがつきます。
これも細菌なので割合はチョットわかりませんが、舌ブラシみたいなものもありますので磨けたら磨いてみて下さいね。
A
虫歯や歯周病菌が出す代謝産物がにおいのもとである場合がありまして、治療が進むに従って口臭が減る場合があります。
私は患者さんに対しては問診などで口臭の自覚について聞くことが出来ますが、通常は伝えるのは難しいですね。

歯の色について

A
人間の歯で最も白いのは「乳歯」「生えたばかりの永久歯」と言われています。
そして歯が生えてから年齢を経ると、色が黄色くなっていくのは一種の加齢変化とも言われています。
もし虫歯が無くて、修復(詰め物や被せもの)の必要が無い場合はお薬で歯を白くする事が可能です。ホワイトニングという方法です。
これは歯科医院でやってもらう方法と、キットを歯科医院で買って自分でやる方法があります。
治療費は歯科医院によって様々ですのでかかられている先生に聞いて見るのがよいでしょう。
A
大きく分けて、歯を削らない治療と歯を削る治療があります。
歯を削らず表面のヤニや黄ばみを落とすなら、エアフローかPMTCが効果的です。
他に、薬剤を使用して歯本来の白さを取り戻すホワイトニングがあります。
歯を削る治療にはセラミック(クラウン)とラミネートベニアがあり、どちらも歯を削って上から被せ物をすることにより、歯を白く見せる以外にも歯並びの矯正が可能です。

歯並び・矯正・親知らずについて

A
もちろん可能です。
部分的な矯正ならば、全体を矯正するよりも短期間で済みます。
A
いわゆる審美治療で可能です。
セラミックやラミネートベニアなどの被せ物をすることにより、歯の形を整えたり隙間を埋めたりします。
A
ものを噛むために使う筋肉と、姿勢を維持する(もしくは変える)筋肉は特に首や肩の周りにおいては近い位置にあります。
顎関節症の患者さんの姿勢は、顎が上に上がったり前に出たり、姿勢が左右に偏ったりする事があるのです。
そして姿勢の変化は健康を維持するために深層で働いている自律神経に影響を及ぼします。
自律神経は循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、および代謝のような不随意な機能を制御します。
その為、かみ合わせが良くなることで何らかの体の不調が良くなるくらいのことはあり得ると思います。
A
最近では矯正治療は、
・子供(乳歯)の矯正→ 矯正早期治療
・通常の矯正→ 矯正2期治療等と呼んでいます。
乳歯列の時の矯正では、歯に付けるブラケットと呼ばれる小さい器具やワイヤーはあまり使われないかもしれません。
乳歯の時の矯正のメリットはなんと言っても顔面の骨の成長をコントロールすることが出来ることにつきます。
通常の矯正では歯が並ぶべきスペースがとれず、出来ないケースでも、歯が並ぶスペースを拡大したり、成長を抑制したりする事が可能なのです。
場合によってはある程度になってから治療に入った方が良い場合もありますので、このあたりもケースバイケースと言うことになります。
しかし乳歯の矯正というのは少なからず意味のあるものなのです。
A
生え代わるはずの永久歯がないという事は頻繁ではないですが、わりとたまに見かけます。
幸い下の前歯(糸切り歯の間の1本)はそれほどかみ合わせに関係したり、歯自体につよい付加のかかる場所ではないので、うまくすると問題が出ないまま経過してくれる可能性もある様に思います。
歯肉より上の部分の形を何らかの方法で大人の歯のように調整したりすれば見た目もそれほど変にはならないのではないでしょうか。
A
V字型は上の前歯2本が V ←この向きになっているようであればちょっと問題ですね。
Vを逆にして切端側に隙間があるならば、糸切り歯が生えてきて閉じるのですが、小帯とかが入り込んでいる訳でも無く、隙間がある様であればちょっとそのまま閉じるようにはならないと思います。
この前者後者2つはお父様、お母様にとっては異常なものか、正常なものかは分からないと思うので、やはりかかりつけの先生にちょっとでも心配であったら相談するべきかと思います。
歯並びについて日頃から注意しておく事項はなかなか難しいのですが、まずは歯並びをよく見てあげることです。
それからなかなか生えてこない(歯肉の下にあるのはみえる)なんていうのも要注意です。
A
残念ながら、もともと歯の数が少ない方はいらっしゃいます。
小臼歯が足りず、乳歯を長い間使わないとならなくなる方はしばしばお見受けします。
歯の数や形も遺伝に寄ることもあるので対応は難しいこともあります。
A
学校の検診でかみ合わせと歯列不正を指摘されても、かかりつけの先生の所へ連れて行くと泣いて暴れてしまって相談も出来ない事ってありますよね? 指しゃぶりは小学生でも、なかなかやめられない子もいるようです。
癖のようなものですが、歯並びに影響します。
(ちょうど指の入る前歯に大きな隙間が出来てしまいます)このような状態を開口(かいこう)といい、矯正治療でも難症例の部類になります。
なので、お父様お母様や、治療をする歯医者の先生も早いうちに治したくなるのもわかります。
大人はやった方がよいとは分かっていても、子供は理解してくれない。
でも矯正治療は子供さんに多大なストレスを与えるのもまた事実です。
泣いて暴れるのを押さえつけて出来るような代物ではないようにも思います。
指しゃぶりの改善ができないと、治療後に元に戻ってしまうこともあります。
まずはかかりつけの先生と娘さんと指しゃぶりを改善する所から一緒に頑張ってみてはいかがでしょうか?
A
顎関節症は5種類しかないそうです。
関節の頭の部分の後ろは紙一枚程の骨があるだけで、その後ろは中耳です。
ここは音を聞く以外に、平衡感覚、バランスを司るところなのです。
圧迫された状態がつづくとめまいが起こったりします。
一般的に顎関節症は下あご全体が急に後ろ方向に移動するようなことが起こったり、無理な負荷(たとえば外れてしまうほど)がかかって関節内の軟骨が損傷した時に起こります。
治療も限りがあり、特に特別なものというのもないのですが一般的なものとしては
・罨法療法(温めるなど)
・マイオモニター(低周波治療器 ←肩こりのやつですね)
・スプリント療法(マウスピース)です。
スプリント(マウスピース)を入れるとよくなるのですが、外すと症状が元に戻ります。
マウスピースを入れると本来の正常な顎の位置に戻ると言われています。
そこへ何らかの方法(被せものなど)でその位置に噛めるようにするわけです。
しかしマウスピースから先は後戻りができないので、どうか慎重したほうがよいです。
しっかり噛めているならば、なおさら今のかみ合わせをキャンセルするのと、顎関節症の症状が日常生活のどのレベルまで深刻かの天秤になるかと思います。
A
どの治療方法にも言えることですが、治療のベネフィット(効果)がリスク(危険)を上回った時に行うべきかと思います。
現状がほとんど咬めない状態であれば悩むまもなく治療に取りかかるべきでしょう。
もしくは治療により得られる美しさが、その方の人生の大事な時期に良い効果をもたらす場合はやった方が良いように思います。
完成したかみ合わせが、歯に悪い位置というのも治療するタイミングとしてはあるかもしれません。
一方で矯正治療で精緻なかみ合わせを造るのは難しいと言う一面もあるのでその辺でのメリットデメリットを考えることになると思います。
A
以前のような形というのがどのような状況か分かりませんが、ブリッジ(3つの歯の真ん中がなくなって両脇を削り一体型の被せをつくる方法)が難しいと言うことと想像して。
それ以外の部分がしっかりと噛めて失っているところがないという状況だったと仮定したら、口腔内を診てみないと、何とも言えませんが、ご希望の選択肢もありうるかもしれません。
A
親知らずは問題なく生えてくる場合は、それよりも前の歯と同様に使うことが出来るでしょう。
斜めに生えていたとしてもお手入れ出来る状況であれば、問題は出ないことが多いです。
その時はつかえなくても、もし他の歯が駄目になってしまった時親知らずを部分矯正治療で手前に移動して使ったり、移植のドナー歯として使ったりすることも出来るかもしれません。
問題となるのは、磨けない状況で一つ手前の12歳臼歯、さらにその前方の歯たちに問題が出るような感じの場合は抜歯を考えなくてはなりません。

歯磨き・メンテナンスについて

A
歯は毎日使う道具ですからすり減ったり壊れてしまって口の中の環境に合わなくなる時が来ます。
どんなにすばらしい治療でも普段のお手入れが悪かったり、定期的なメンテナンスを怠れば決して長持ちはしません。
また、歯を支える歯周組織や噛み合わせは年令と共に日々変化します。
こうした変化に対応するためにも定期的なメンテナンスは欠かせません。
さらに、自費でより良い治療をすれば治療精度が高くなり、接着剤も特殊なものを用いますので、美しく自然で快適により長く使うことができます。
そして、補綴物の寿命が長いということは、次回の被せ替えまでのインターバルが長くなるので、生涯で歯を削る機会が少なくてすみますから自分の歯が長持ちするわけです。
A
「歯は食器と一緒」だとおもってください。
食器を使って洗わないでもう一度使うことは無いと思います。
時間的に回数が多くなるのが難しい場合もあると思います。
虫歯のリスクを下げるためにはお口の中に何もない状態を何時間かつくる事が大事です。

<歯磨き粉の選び方>
歯磨き粉は特にこれが良いというものは無いと思います。
フッ素の入っている普通の歯磨き粉が良いと思います。
歯ブラシでプラークを落として出る効果と歯磨き粉の効果の割合は9対1くらいに思っていた方が良いと思います。

<歯ブラシの選び方>
ドラッグストアやスーパーで買われる場合はなかなか選ぶのが難しいですよね。基本的には、
・歯肉の性状(柔らかい、硬い、薄い、厚い)
・プラークの性状(落としやすい、しつこい)
・歯並びの状態(隙間が多いかどうか)
・磨く方の器用さ
等で選ぶのですが、難しいので、「あまり奇抜な形のものを選ばない」
歯科医院での歯ブラシトレーニングとは別に、メーカーは消費者に「こんな風にブラシを当てて下さい」と直接指導が出来ないので、一般的に皆さんが行う歯ブラシの仕方からどのようにプラークを落とす事の出来るブラシの材質、角度などがあるかを工夫してきます。
奇抜になればなるほど、細かいところをつま先や、ブラシの角などで磨きにくくなります。
「歯ブラシ一本で全ての歯の面が磨ける」技術を身につけることの方が大事と思ってください。
それでも道具にこだわりたい場合に、歯科医院で歯科医師や、衛生士に選んでもらい使い方を習うと良いと思います。

<歯磨き時に気をつけること>
歯磨きが終わる時というのは、どういう時かというと「プラークが歯からとれた時」だと思うのです。
そのためには、プラークが取れたことが分からないと、いつをゴールにしていいか分からなくなります。
「歯垢染色液」というものがあります。綿棒などでプラークがついているか知りたいところに染色液をつけてから口をゆすぎ、染色液が残っているところにプラークがあるというプラークの位置を知らせる代物です。
たまにでもよいので、この赤染液と鏡を使って染まったところ(プラーク)が、ブラシをどのように動かすと落ちるようになるかを工夫する。
そしてその動きをどのくらい保持すると完全にその場所のプラークが落ちるのかを工夫する。この二つをお勧めします。
そしてその中で自分の歯ブラシの際に磨き残すクセやプラークの落ちるスピード、いつもプラークがつくところなどをいくつ自分で気付くことが出来るかが大事です。
A
患者さんとお話をしていて、よくあるのが歯を強く磨くときれいになると思われている方、歯の間に歯肉が隙間無くあるのに、歯間ブラシ(金属線にブラシのついている歯の間を磨く道具)を使ってしまう方。
虫歯は必ず進行すると思われている方も多いですね。
逆に歯周病は一回で治ると勘違いしていたり、コントロールする病気というイメージをお持ちで無い方も多いように思います。
A
難しい問題です。
胃液によって後ろの歯が酸蝕されたりも心配ですね。
嘔吐反射というのですが、この反射が強い人は特に下の歯の内側を磨くのがつらいですよね。
鏡をみながらヘッドの小さい歯ブラシやワンタフト(筆のように毛束が一つだけのブラシなど)を使って歯茎の際と歯の間を何回かなぞると磨けるかもしれません。
また、うがいが問題ないならフッ化物のうがい薬や、やはり赤染液をつけて見ながらの方が反射も起こりにくいし良いと思います。
フッ化物のうがい薬は市販していないので、歯科医院にお尋ねしてみて下さい。
歯垢染色液は最近ではアマゾンや楽天でも購入できるみたいですよ。
どうか頑張って下さいね。
A
歯の間に三角の歯肉があります。これを歯間乳頭と呼びますがこの歯肉の三角形がしっかりと歯の間にあるうちはフロスで良いと思います。
歯の間の歯肉は歯間ブラシのサイズが合っていないと歯肉自体がなくなって隙間になってしまうことがあるので、入らないところに無理をしないで、糸ようじを使うと良いと思います。
A
薬事法では未認可、効果も安全性も不明です。
現時点では「歯周病に効くかもしれない水」という所でしょう。
日本歯周病学会にパーフェクトペリオに対する見解が出てますので、そちらも参考にしてみて下さい。
「歯周病学会 パーフェクトペリオ」で検索すると見ることが出来ます。
学会の見解をかいつまむと、「害があるか効果があるか、まだ分からない」とのこと。
営利目的なのには理由があります。
導入にとても高い費用がかかっているのです。
コストは別として、問題は効果があるか分からないものということ。
主観を述べれば、何もないところからお金を生み出す。
商売としてはいいでしょうが、そこには歯を純粋にもたせる「魂」が感じられないので、自分は導入しないでしょう。
A
電動ブラシは、最近結構優秀です。
メリットは、「ブラシを当てることが出来るけど、動かすと同じ所を維持してストロークできない」場合に良い。
デメリットは、持つところがちょっと太いものが多いですよね?
そのため、ブラシの当てる圧力が大きくなりやすいです。
あとは維持に手間が出来ます。(ヘッドの交換とかバッテリーの充電とか)歯ブラシの当て方がうまくできる方であれば電動ブラシは便利な道具だと思いますよ。
A
フロスをして出血をする状況は2つ考えられます。
一つは歯肉の周りに炎症があってちょっと触っただけでも血がでてしまうこと。
この原因は炎症を引き起こす細菌つまりプラークなので、出血しなくなるまでプラークを落とす努力が必要です。
もう一つは、歯肉は炎症が無くて健康でも、フロスが勢いよく入ると歯肉に傷が出来ますので出血します。
後者の場合はフロスの取り扱いをもう一度、衛生士さんに教わって下さい。
前者の場合は衛生士さんのとおりやってください。
それでも出血が止まらない場合は、甘味食品を多く摂っていると磨けていても出血しやすい状況になります。
A
理屈から考えると食後の方がいいことがあります。
しかしさっぱりしたいというのも分かるのでたとえば、起床時にはかるくやるとかうがいにとどめるとかして食後しっかり磨くようにして下さい。
ただし、高齢の方、ねたきりの方は、歯磨きして口腔内の細菌を減らしてからお食事された方が、誤嚥性肺炎を防げるというメリットがあります。
A
特にないですね。
フッ素の入っているものであれば、味とか値段とか好みのもので良いと思います。
メーカーはそれぞれに酵素だとか生薬だとか色々工夫をするようですが、現時点では、ブラシによる物理的な清掃とフッ化物の効果以外は効果は疫学的にはよく分からないというのが正直な所です。
A
使い続けていても問題はないです。
良くしみやすい人は歯ぎしりの問題とセットのこともあるので、注意してみて下さい。
あと、意外とよいのが、ノンペーストブラッシング(つまり歯磨き粉を付けない磨き方)です。
私もしみている時期があったのですが、1ヶ月くらい歯磨き粉を使わないで磨いていたらしみがなくなりました。
この方法はちゃんと磨けている方にはお勧めです。
1ヶ月ぐらいやるとしみなくなるので、その後は研磨剤の入っている普通の歯磨き粉を一日一回使うくらいにすると、お茶等のステインがつきにくくて良いですよ。
A
大学の研究で、健康な歯はその隣の歯とごくわずかに隙間があり、噛みこんだ時に歯同士が接触すると言うことがわかっています。
実は歯は接触していないのです。
なので、普通はフロスが入らないと言うことはないのですが、不適切な修復や被せが隣同士で連結していたり、ブリッジであったりした場合は入らないと思います。
物理的に歯同士がくっついている場合ですね。実際にお口の中を拝見しないと分からない事もあるので、一度歯科医院を受診してご相談してみると良いと思います。
A
電動歯ブラシというと1種類に感じるかもしれませんが、大まかにわけて3種類に分けることが出来ます。
・本当の電動ブラシ(モーターでブラシを駆動させて回したりふるわせたりするタイプ)→ ブラウンオーラルBなど
・音波ブラシ(音波振動を発生させるタイプ)→ ソニケアー、ドルツ、プリニアなど
・超音波ブラシ(超音波振動を発生させるタイプ)→ ウルティマフレッシュなど
このうち、超音波ブラシは振動が手では感じられないくらい高い周波数なので、普通に歯ブラシを動かすように磨きます。
前2者は手を止めずにかるくストロークする感じに動かすようです。
また、音波ブラシでもポケットドルツや、オムロンなどが出している乾電池式のものはパワーが少ないので、あくまで手磨きのアシスト程度なので普通にストロークしなくてはなりません。
このように歯ブラシの種類によって、当て方や当てる圧力が若干異なるようなので、やはり歯科医院で実際にお持ちの歯ブラシでやり方を教えてもらう方がよいように思います。
A
奥歯にものが挟まるという症状が、治療をする前から同じ症状であればやむをえないので、フロスや歯間ブラシや他の清掃用具で頑張るしかないと思います。
線維状の食べ物は、年齢とともに歯と歯のくっついている部分(コンタクトといいます)が緩くなるのはある程度仕方が無いようです。
冠などをいれてからその症状が出る場合は歯と歯の間の修復の形やコンタクトの隙間の調整が甘かったりすると起こりますので注意が必要です。
ちょうど歯と歯の間のあたりにかみ合わせの歯が入り込むような感じ(正常なかみ合わせは上と下が1対2になります。)で先ほど書いた問題があり、放置するとそこから歯周病の進行が起こることがあります。
A
どうしてもやらないと将来に困ったことがおこる、ということも理解してもらえるかもしれません。
我々歯科医もそうですが、「そんなに必要ないかもしれないんだけど」という気持ちが頭の片隅にちょっとでもありながら、患者さんに勧める時はうまくいかない(もしくは長続きしてもらえない)ことが多いですよ。
お父さんお母さんが本当に大事なことという認識をまず持って下さい。
虫歯の穴は空いていなくても、歯の表面についたプラークは、ちょっとずつ歯の表面を溶かしてしみやすい状態になっているかもしれません。
そこを歯ブラシでこするとちくちくしたり寒々し感触になると思うので、直ちに歯科医院で診てもらった方がいいと思います。
ブラシの堅さなどの配慮があるはずです。

食べ物について

A
「健康はアゴから」の堅パンが有名ですね。
かみ応えのあるものを良く噛んで、つくられるものは歯と歯並びと顎の骨です。
女性だと12.3歳で、男性は15.6歳で完成します。
歯並びが完成した後6~7年の間に歯は成長して、虫歯になりにくい歯になっていきます。
この6~7年の間の成長に、フッ素やお茶の中にある成分の一つのカテキンと言ったものがあるようです。
20代前半までは、ショ糖を少なくし、フッ素塗布を定期的に歯科医院でおこない、お茶のような飲み物を摂るのは良いと思います。
それ以後は残念ながら完成した歯は消耗していくものなので、逆に堅い食べ物もほどほどの方がよいようです。
A
ご質問ありがとうございます。
歯を大切にしたいという気持ちが伝わって素晴らしいことですね。

<キシリトールについて>
特保の製品以外については、お菓子だと思っていたほうがよさそうです。
ガムを噛むという行為は、確かに集中力や唾液の分泌促進などおっしゃる通りの効果があります。
しかしガムは歯には負担の強い代物なので、噛み続けるというのはいささか心配です。
何事も過ぎたるは・・・の言葉通り、ほどほどにしてみて下さい。
前々回のQ&Aでも述べましたが、生え揃った後は、歯は消耗して行くものです。

自費と保険について

A
自由診療にすると治療の幅が広がります。
険治療は保険が適用されるため、価格的には安くなりますが、見た目を気にしない最低限の治療のみとなります。
自由診療は保険が適用されないため、価格的には高くなりますが、保険治療以上の性能と見た目の美しさを意識した治療が行えます。
A
結論から申し上げますとあります。
詰め物とか被せものに限定すれば、一般的なものを造る事柄なので材料費をかけて優秀な技術者に造らせたものの方がクオリティーは高くなりますよね。
健康保険ではその辺に限界があるためクオリティーにも限界があります。
しかしクオリティーの高いものを様々な状況の全ての歯にくっつけたら一生持つようになるとはいかないのが むずかしい所です。
もっとも状況が悪い歯にクオリティーの高いものをくっつけてもちょっとはよくなりますよ。
しかしながら問題は、かけたコストに対して、効果が満足のいくものかどうかだと思うのです。
型どりをするタイプの詰め物や被せものは「間接法」という方法でつくられます。
型どり→模型作り→蝋型(ろうで歯の形をつくる)→埋没(耐火性の石膏で蝋型を埋め立てる)→焼却(埋め立てた中にある蝋型を炉で燃して空洞を作る)→キャスト(金属を溶かして鋳込む)
このような口の中のものを外に出して造る工程が間接法です。
金属の詰め物を造る為にこれほどの工程が必要になります。
このそれぞれに誤差がちょっとずつ生じて最終的に口の中にセットされるわけです。
そしてこの工程の型どり以外の仕事を担うのが歯科技工士です。
自由診療を主体に仕事をする歯科技工士はこの誤差をほぼ最小(ほとんど0くらいに)にすることができます。
そしてもっともその誤差が多いのは歯科医師が最初に行う「型どり」の段階です。
型どりは範囲が大きくなればなるほど、かたどった型の変形が大きくなります。
つまり小さい範囲であればあるほど保険と自由診療の誤差は少ないと言うことです。
咬む面だけの小さいインレー(金属のつめもの)は保険治療でも30年経過していたり、咬む面の外側にちょっとだけできた小さい虫歯をアマルガム(水銀の合金で最近ではつかわれていない)で修復したものは一生持つと言われていたりします。
しかし、同じ金属の詰め物でも、咬む面の山の部分や歯の間を補わなくなったあたりから保険治療を自由診療に差が出てきます。
やたらと自由診療を勧める歯科医院は、表面上は一緒でも2種類あります。
1:それが目的になってしまっている医院
2:それが歯を長持ちさせる為の手段となっている医院です。
言い換えると1は貴金属やセラミックスを売る(もの、製品をうる)、2は技術を売る歯科医院です。
上述の理由で修復の範囲が広くなるほど2の歯科医院では自由診療と保険診療の差が開いていきます。

歯科医院選びについて

A
定期検診は大切なのに、セールス風に勧めるのではちょっとひいてしまいそうですね。
定期検診を単なる儲けの目的にするか、患者さんの健康を維持する目的としてメンテナンスをお勧めし、結果として患者さんは健康を維持して歯科医院が対価をもらうのとでは、表面上は似ていても結果は代わってきます。
儲けを目的にするのであれば、院長先生はただ単に人当たりの良い衛生士さんを探すことが大事ですかね(笑)
メンテナンスを儲けの目的では無く手段としている歯科医院であれば、徹底的な衛生士の教育をしているはずです。
健康への危険をいちはやく察知できたり、患者さんの生活習慣をうまく聞き出し、必要なときに改変できる能力のある衛生士か、単に資格があるだけの衛生士かでは患者さんの歯の寿命に関わるわけです。
当然前者の歯科医院ではお手入れの指導に熱心になります。
そういう歯科医院であれば、少々露骨なセールストークの定期検診にも応じてよいと思います。
A
直球ですね(笑)
webページや口コミのサイトは本当によく分からないだろうなと思います。
通院してみて善し悪しが分かるというのが本当のところかと思います。
痛い場合はしょうが無い事もあるかもしれませんが、削ってしまうと元には戻らないので、最低でも初診から早い時期にまるまる1回分のアポイントをつかって全体的な説明を院長自身が説明してくれる等は大事です。
歯科医師にとっての30分か60分という時間は大変貴重な時間なのです。
その時間を患者さんの説明の為に費やすという事はその先生の人間性を表していると思います。
痛くもないのに、説明もそこそこに削り出すような所は論外です。
内容はほとんど良くても相性みたいなものもあるので、一概に言えないところもあるかもしれません。
A
お口の中の状態にもよりますが、全体のコンセプトを考えたうえで治療をおこないますため、当院の傾向としては長めの治療期間となる事が多いようです。
その分終了時のクオリティーは保証します。
お急ぎの場合はお知らせください。
A
これはケースバイケースという事もあるかもしれません。
簡単に済む場合は1、2回という事もあります。
長く時間がかかる治療というのは、総じてダメージを負ってきた時間が長かったということがあります。
弱っている生き物(歯や歯周組織の事)を元気にするというのは、とても手間のかかる事なんです。
しかし忙しい方には長くかかる治療というのは難しい場合もあるかもしれませんね。
A
当院の待合室は副交感神経が優位になるような木目調の建具、暖色系の照明やアロマを施しています。
でもそんな事をしても怖いものは怖いですよね(笑)
怖がっている人とお話をするときは、話が頭に入らなくなってしまいますので、特に説明をするとき等はマスクを取って目線も患者さんの横(対面すると意外とコワイそうです)で椅子もすこし低くしたりします。
異論はあるかもしれませんが、適度な「緊張」というのはとても大事です。
会社などで商談や会議の場にも、程よい緊張がないと用意するプレゼンにもそれが出てしまったり、開始時刻がルーズになったりしてしまうことは良くないですよね?
だから、歯科医院では建具がすりむけるぐらいに掃除をするのです。
診療室がきれいな事により「磨いてこないと怒られてしまうんでは無いか?アポイント通りに診療室にこないとまずいのではないか?」という無言のプレッシャーが漂うはずです。
何事にも他者との真剣なやり取りには適度な緊張は欠かせないと思います。